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風邪の季節に 感染経路について

  ふつう一般的にみられる病気のうつる道筋には、接触感染(さわる)、空気感染(空気にただよう)、飛沫感染(しぶきが飛ぶ)があります。

接触感染(さわる)

 接触感染としては、O-157などの大腸菌やおなか風邪ウイルスなどがあり、患者の手や体(ほとんど手)から、病原体がうつっていきます。患者にふれることや、患者がふれた物品にさわることでうつる可能性がありますが、周辺を歩くだけではうつりません。しっかり手洗いをすること、みんながさわる部分をよく拭く(消毒する)こと、下痢している人とタオルなどを共用しないこと、などが感染を防ぐ方法です。

空気感染(空気にただよう) 

 空気感染の代表的な疾患は結核やはしかです。菌やウイルスが長時間空気中にただようのが特徴です。結核は現在とてもまれな病気ですが、若い人からの発症もみられると注意が呼びかけられています。もちろんゼロではありません。ツベルクリン反応やBCG接種など、自治体の指導に従って対処を行いましょう。以前に体の中に入って静かにしていた結核菌が高齢化や免疫力の低下から、咳や微熱などの症状を起こしてくることがありますので、がんこな咳や体のだるさ、熱が続くなどの症状があれば医療機関を受診しましょう。
北野天満宮 お土井にて

飛沫感染(しぶきが飛ぶ)

 いわゆる風邪ウイルスやインフルエンザウイルスなどがおもな病原体です。咳やくしゃみをした人の唾液や喀痰中にまじっている病原体をあびることで感染の危険性があります。飛ぶ距離は1-2mと書かれていることが多いです。「同室にいるだけでは感染せず、また、空調機を通じた感染は起きません。」と書かれています。咳をしている方から1-2m離れておられたら、飛沫感染のリスクはかなり軽減します。狭くて、他の方と近接しなくてはならないエレベーターや電車などは、感染リスクの高い場所と考えられます。
 風邪のはやっている時期に人混みにいなくてはならないような場合には、マスクをする、その後うがいをする、手洗いをするなどの予防対策を取りましょう。